命日と月命日、お墓参りの意味を解説

お盆やお彼岸にお墓参りをするという方は少なくないはずです。お墓が遠方にあるためなかなかお墓参りに足を運ぶことができないという方でも、お墓参りをするために帰省するならお盆やお彼岸に合わせることが多いです。日本の一般的なお墓参りシーズンは、お盆やお彼岸という印象が強いことでしょう。

 

しかし、お墓参りはお盆やお彼岸だけするものではありません。皆さんは「命日や月命日にお墓参りをする」という話を耳にしたことはありませんか。故人の亡くなった日(命日や月命日)にお墓参りをすることは、一般的によく行われています。

 

お墓の基礎知識として、命日や月命日のお墓参りについて解説します。今一度、お墓参りの意味についても考えてみましょう。「命日や月命日のお墓参りって何?」という方は、お彼岸やお盆以外のお墓参りについて知った上で、今後のお墓参りスケジュールを無理のない範囲で見直ししてみてはいかがでしょうか。「毎年、お盆とお彼岸は仕事が忙しくてスケジュール的に無理をしている」という方、「お墓が遠くてお盆やお彼岸以外のお墓参りを考えている」という方は特に必見です。

命日や月命日ってどんな日なの?

皆さんは「命日」と「月命日」にお墓参りをするという話を聞いたことはありますか。今回はじめて耳にした方の中には「我が家はそんなに頻繁にお墓参りをしていないのですが・・・」というお宅もあるはずです。それというのも、命日や月命日にお墓参りをするかどうかは、各家庭や地域の風習、考え方によってバラバラだからです。

 

命日とは「故人が亡くなった日」のことです。月命日とは「毎月の、故人が亡くなった日に該当する日」のことです。これではちょっとわかり難いですね。分かりやすいように一例を挙げてみましょう。

 

家族であるAさんは12月3日に亡くなりました。これが命日です。命日のことを正確には「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼びます。本人が亡くなった月と日付そのものズバリを「命日(祥月命日)」と言います。対して月命日は毎月3日の「毎月の本人が亡くなった日付」を指す言葉です。Aさんの場合は、1月3日、2月3日、3月3日、4月3日、5月3日・・・という感じで、毎月の亡くなった日付が月命日になります。12月3日が命日で、残りの11カ月の3日が月命日という扱いになります。

 

命日や月命日にはお墓参りなどの供養を行うことが多いです。

 

お墓参りの意味の一つは、亡き人の冥福と心安らかな眠りを祈ることです。「故人の供養」という意味も強いですが、「残された家族があらためて故人の死を受け入れ心の整理をする」という意味も持ちます。命日や月命日にお墓参りをすることも、心の面で大きな意味のあることではないでしょうか。

 

特に命日は、区切りの年の命日に一周忌や三周忌というかたちで、僧侶の関わる大きな法要が執り行われます。区切りとしての法要のない年でも、命日には故人の好物や花、果実、お菓子などを備えて仏壇やお墓に手を合わせるお宅が多いようです。

 

三回忌以降は、命日の中でも「3」と「7」の含まれる年に法要を行います。三十三回忌で最後にする地方もある反面、五十回忌まで行うのが当然という地方もあります。法要に対する考え方は、地域や宗派によってかなり変わってきます。

命日や月命日の供養の仕方

同じく、命日や月命日に対する考え方も、そのお宅のお墓参りや法要への考え方、地域や宗派などによってかなり変わってきます。

 

命日や月命日にはお墓参りをするのではなく、仏壇にお膳を供えるというお宅もあります。お膳の内容は、肉や魚を避けたお料理です。豆の煮物や白米、お味噌汁、お漬物、野菜の煮物などです。他には生花や線香なども供え、仏壇に手を合わせます。

 

地方によっては月命日を非常に重視しており、命日の他に月命日もお墓参りをした上で仏壇にお膳や花、お菓子などを供え、お坊さんを呼んでお経をあげていただくという地方もあります。

 

「どのくらいの規模でどんな法要をするのか」「月命日をどれくらい重視してお墓参りなどの供養をするのか」は、各家の考え方だけでなく、地方や檀家になっているお寺の宗派によってもかなり違ってくるため「全国平均はどうなの?」と悩むより、それぞれの地域のお年寄りや葬儀店に確認した方がより正確な情報を得ることができます。

 

もちろん、地域的に月命日を重視していたとしても、仕事や家庭の事情によって供養を控えているというお宅もあります。

命日や月命日は必ずお墓参りするものなの?

地域の風習として「命日や月命日のお墓参りをするだけでなく、ちょっとした行事もあります」というお宅もありますし、「命日や月命日なんてほとんど関係ありません。するとしたら三回忌などの大きな法要だけでしょうか」「命日や月命日なんてはじめて聞きました。お墓参りはお彼岸とお盆だけという印象があったもので」というお宅まで、日本の中には色々なお宅が混在しています。

 

日本のライフスタイルは多種多様です。家のすぐ近くにお墓があるお宅もあれば、遠方にあってほとんど足を運ぶことのできないお宅もあります。仏壇も、大きな仏壇を仏間に置くお宅もあれば、位牌と線香立てだけ置いているお宅もあります。

 

どこまで供養するか。どれくらいの頻度でお墓参りをするか。法要に対する考え方。そして何より「ライフスタイル」によってお墓参りや法要の頻度が変わってくるわけです。

 

中にはお彼岸やお盆のお墓参りはするけれど、命日や月命日のお墓参りはほとんどしていないというお宅もあります。命日や月命日のお墓参りを知っていたからといって必ずしなければいけないというわけではありません。自分のライフスタイルや家族の予定、お仕事などに合わせて、ご自分のペースで命日や月命日のお墓参りをすれば特に問題ありません。

最後に

命日や月命日はお墓参りをするチャンスともいえる日付です。今までお盆やお彼岸に合わせて帰省してお墓参りをしていたというお宅は、命日や月命日に合わせてお墓参りをするのも一つの方法です。また、命日や月命日にお墓参りをせずに、仏壇に果実やお線香を供えるのも一つの方法です。

 

命日や月命日のお墓参りや法要は必ずしなければいけないものというわけではなく、お彼岸やお盆などの一般的によくお墓参りをするシーズンや自分の家の事情を合わせて考えて、「命日や月命日にお墓参り」と決めてしまうのではなく、供養のかたちを「自分スタイル」で作って行くといいでしょう。

 

もし分からないことがあれば、近くの葬儀店やお寺へお気軽に訊いてみてくださいね。