結婚してからの葬儀や法事の注意点

結婚後はじめての葬儀でふと「結婚後は独身時代と違ったマナーがあるのかしら」と葬儀の注意点に疑問を覚えることはありませんか。結婚前は結婚の準備で葬儀の注意点など気にも留めないはずです。

 

世の中を見ると、結婚後は手続きが変わったり、マナーが変わったりすることが色々あります。

 

例えば結婚式。結婚前は結婚式に招かれたら自分自身の名前でお金を包み、自分だけが準備をして式に出席していました。しかし結婚後は、「招待されたら夫や妻(配偶者)と一緒に出席するの?」「夫婦で参加します」という話になります。また、税金や保険料の手続きでも、結婚前は基本的に自分一人。自分の名前で手続きすればよかったのですが、結婚後は世帯として、夫の書類には妻の名前が登場することが基本です。

 

結婚後の葬儀も、「夫婦」になったことで注意点が変わるのでしょうか。結婚によって葬儀のマナーや注意点が変わるのかどうかを解説します。結婚を控えている方や結婚したばかりの方、そして結婚してから今まで一度も葬儀に出席したことのない方は、この機会に注意点をおさえておきましょう。

結婚後の葬儀の3つの注意点

結婚後は葬儀への出席について何か注意点はあるのでしょうか。

結婚することにより、葬儀に出席する時も「夫婦」として出席するという注意点があります。「結婚することによって葬儀も夫婦ワンセット扱いというところが最大の注意点」になります。

 

結婚後の葬儀を考える際は、この「夫婦はワンセット」という注意点を留意することにより、失敗が少なくなります。具体的にどのようなことを意味するのか、3つのポイントで説明します。

結婚後の葬儀の注意点1「夫婦は一組」

結婚前の葬儀であれば、「夫の友人は夫が出席する」で完結です。妻の恩人に対しても、妻がお金を包んで葬儀に出席することが基本です。ただ、結婚後は、参列や儀式への出席は「夫婦ワンセット」が基本です。「夫婦は一組=一つの家」という解釈なので、夫の恩人が亡くなった場合に妻が一緒に参列することもよくあることです。また、夫婦で付き合いのあった家庭で葬儀が執り行われる時は、やはり夫婦一緒に参列することがよく行われています。

 

「夫の知人だから妻は関係ない」「妻の恩人だから夫は無関係」「片方の縁者だから片方が参列すればいい」「片方の縁者だから片方だけが挨拶すればいい」のではなく「一つの家庭を持った二人」として、参列や対応が求められます。これが結婚前と結婚後における葬儀の注意点です。

 

結婚後の葬儀は基本的に夫婦一組であるということを注意点として留意しておく必要があります。夫の縁者や夫方の知人の葬儀に対して、夫の都合が悪ければ「家の代表」として妻が出席することもよくあることです。

 

夫の縁者であっても、妻も生前とてもお世話になったという方の場合は、結婚後は妻も葬儀に参列することが基本であるという注意点があります。夫婦は「一つの家庭」であり「家」であり「ワンセット」です。特にお世話になった方であれば、夫の縁者なのか妻の縁者なのか、どちらが参列を求められたのかに関わらず、夫婦で参列することが基本です。

 

何となく感覚がつかめないという方は、夫の遠縁の親戚が亡くなった時に妻が葬儀に出席するというシチュエーションを想像してみてください。いかがでしょう。「確かに夫婦ではよくあることだ!」と思っていただけるのではないでしょうか。また、夫の縁者で仲人をしてくださった方の葬儀に夫の名前で参列を望まれ、夫婦そろって参列することも想像してみてください。これも「あら、確かに」と思うシチュエーションではないでしょうか。

結婚後の葬儀の注意点2「香典は二倍ではない」

結婚後の葬儀に持参する香典の注意点も「家」「夫婦はワンセット」という点です。結婚後の葬儀は「一つの家」扱いのため、香典も「夫婦セット」という注意点があります。

 

よく「夫婦で参列する際は二人分包まなければいけないの?」と悩む方がいます。そんなことはありません。結婚後の葬儀は「夫婦で一つの家」ですから、香典袋も基本的に一つです。金額も、夫や妻のみが参列した際の金額を包みます。夫の名前で参列を望まれ、妻も一緒に参列する場合は二倍包まなければいけないのではなく、「一つの家」として包めば問題ありません。

 

なお、香典袋には、基本的に夫の名前を記載します。こちらについても、結婚後の葬儀の注意点として覚えておきたいポイントです。

結婚後の葬儀の注意点3「親族が亡くなった時の対応」

 

結婚後の葬儀は、姻族や親族関係も注意点になります。例えば、夫の兄弟が亡くなったとします。結婚前の妻はもちろん赤の他人です。夫の家に挨拶もしていない状態では、葬儀に深く関わることはまずありません。夫の家に挨拶をしている状態でも、喪主側の手伝いとして立ち回るかどうかは、夫の家との関係や付き合いの年数によって変わってくることでしょう。手伝いを頼まれたら「結婚を前提に」という立場で手伝えばいいですし、そうでなければ後日手を合わせに行くなどの対応が考えられます。

 

結婚後の葬儀では、この関係ががらりと変わってしまうことが注意点です。結婚後の葬儀は葬儀にだけ参加すればいいというわけではないところが注意点です。訃報を受け取った直後に一族の者として駆け付け、何か手伝うことはないか、葬儀はどうするか、喪主側に立って積極的に準備することになります。遠方で駆けつけることが遅くなるなら、その旨をきちんと伝えておくようにしましょう。

最後に

はじめから何でも完璧にできる人はいません。結婚後の葬儀でもいきなり完璧にできる人はいません。致命的な注意点以外で失敗しても、あまり気にする必要はありません。

 

結婚後は葬儀に出席する際も「夫婦」または「夫婦の代表」「家の代表」というかたちで出席することが注意点です。独身時代は自分自身「一人」として出席すればよかったのですが、結婚することによって葬儀などの儀式は「夫婦」「一つの家」と見られることが注意点になります。

 

結婚や葬儀にはそれぞれマナーの注意点があります。葬儀の席では私語を控えることや、儀式を遅延させることは控えるといったことが基本的なマナーであることは、結婚後の葬儀の注意点としても変わりません。加えて、「夫婦」「一つの家」「ワンセット」として見られるということを、結婚後の葬儀では注意点として意識しておくようにしましょう。意識することにより、失敗が少なくなるはずです。