お布施を渡すタイミングはいつ?お布施に関する疑問にお答えします

葬儀の疑問の中でも、お金にまつわる疑問はたくさんあります。例えば香典。自分が参列する側だったらいくらくらい包めばいいのかは、葬儀に関するお金の疑問の中でも頻出のものではないでしょうか。

 

同じく、葬儀費用に対する疑問も頻出です。葬儀にはどれくらいのお金がかかるのか、葬儀を経験していても、刻々と移り変わる相場や葬儀の形態に、「おじいちゃんの葬式の時と違う」と困惑することも珍しくありません。葬儀費用の相場や香典の相場は、葬儀に関するお金の疑問の中でも最たるものと言えるのではないでしょうか。

 

お布施に関する疑問も、葬儀のお金に関する疑問の代表格です。お布施の相場から、お布施の包み方、お布施を渡すタイミングなど、お布施に対しての疑問も、葬儀の形態が多種多様になっている現在、非常に多いものとなっています。

 

お布施はどのタイミングで渡せばよいのでしょうか。葬儀の疑問の代表的な「お布施」について、単純明快に解説します。

 

お布施の相場について知っておこう

お布施を渡すタイミングについて考える前に、まずはお布施の基礎知識についておさらいしておきましょう。

 

まずお布施の相場ですが、お布施の相場は葬儀の規模や形態によって変わってきます。基本的に仏教式の場合、故人に戒名をつけてもらうことになります。戒名込みの場合は、それだけお布施も高額になります。対して戒名をつけてもらわない場合は、それだけお布施の額も低くなる傾向にあります。

 

葬儀といえば葬儀ホールを借りて執り行う印象があるかもしれませんが、近年は特に儀式を執り行わず、直葬というかたちで、すぐに火葬をしてお墓へという形態も増えています。NHKの調査によると、関東では5件に1件がこの直葬という形式で執り行われているとか。(参照 : https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/152205.html

 

これから葬儀を出すお宅はお布施のタイミングを知っておくことも大切です。将来的に自分が喪主になる可能性がある方も、葬儀の基本的な知識としてお布施を渡すタイミングを心得ておくことは重要なことです。しかし、現在の葬儀形態には昔よりも種類があり、葬儀のかたちによってはお布施のタイミングに悩む以前に、お布施自体がほとんどいらない場合もあるということを知っておく必要があります。

 

その上で「自分や家族はどんな葬儀を望むのか」「望む葬儀のかたちで故人を送った場合、お布施自体が必要なのか」をよく考え、最終的にお布施が必要な葬儀のかたちで執り行う場合は、お布施を渡すタイミングをはじめとした葬儀知識をよく調べ、わからないことがあれば葬儀店などに確認しておくように注意するといいでしょう。

 

僧侶を呼ばない直葬では、お布施はゼロ円となります。火葬場でお経をあげてもらうという場合(火葬式)は数万円から30万円ほどが相場となり、家族葬や大規模ホールでの葬儀といった僧侶を呼んで一連の儀式を執り行う場合は、お布施の相場が20万円~50万円が相場になります。ただし、戒名の中でも最高ランクである院号をつけてもらう場合は、お布施の相場がぐんと上がります。院号の場合、80万円以上のお布施を包むこともあります。

 

お布施を渡すタイミングの前に「どんな葬儀にしたいのか」「戒名はどうするのか」をよく考えておくことが必要です。葬儀のかたちごとにお布施の相場、お布施そのものが必要なのかが変わってきます。葬儀のかたちを決定してから、お布施を渡すタイミングなどの基礎知識を確認するようにしましょう。

お布施を渡すタイミングは「事前」が基本

お布施の相場や葬儀について簡単におさらいしたところで、ここからはお布施を渡すタイミングについて解説いたしましょう。

 

お布施を渡すタイミングのポイントは「事前」です。

 

葬儀がはじまる前に僧侶と顔合わせと挨拶をする時間があります。お布施を渡す専用のタイミングというわけではありませんが、お葬式(告別式)がはじまる前、基本的に葬儀会社が僧侶を控室に案内し、案内後に「ご案内しました」と教えてくれます。この時間に控室などを尋ね、喪主や遺族は「本日はよろしくお願いします」と僧侶に挨拶をすることが一般的です。この「葬儀の前」の時間がお布施を渡すタイミングになります。お布施を渡すタイミングには、手渡しではなく「袱紗に包む」か「お盆に乗せて」渡します。

 

僧侶は、一つの葬儀をこなした後、次の葬儀や法要へとすぐに足を運ばなければならないことがあります。また、葬儀の前に道具の準備をしたり、葬儀会場側と葬儀に関する打ち合わせをしたりすることがあります。葬式(告別式)が終わってからすぐ慌ただしく火葬場に足を運ぶことになることも多いですし、火葬場の後は、精進落とし(食事)をいただいたり、地域によってはそのままお墓に納骨したりという場合もあります。葬儀の後は意外とばたばたするものなのです。

 

葬儀後のばたばたする中でお布施を渡すタイミングを探すのは大変なことです。お布施を渡すタイミングを失してしまい、渡すに渡せなかった、僧侶に対し失礼なことをしてしまったということになりかねません。

 

基本的にお布施を渡すタイミングは「事前」と覚えておきましょう。事前にどうしてもお布施を渡すタイミングがなかったという場合やお布施を渡す事前のタイミングまでお布施を用意できそうにないという場合は、葬儀の前の挨拶の時間あるいは僧侶と葬儀の日程を話し合う段階で、あらかじめきちんとお布施を渡すタイミングについて相談しておくことをお勧めします。

 

お布施を渡すタイミングは葬儀だけでなく、一周忌や三回忌、四十九日なども同じです。法要でお布施を渡すタイミングに悩んだら、葬儀のお布施を渡すタイミングを目安に「基本的に事前」「事前に渡せない場合は相談」というかたちで考えておくといいですね。

最後に

お布施を渡すタイミングは、基本的に「事前」です。葬儀がはじまる前に葬儀会場に僧侶が到着し控室に入ったら、挨拶をすると共にお布施を渡します。お布施を渡すタイミングにお布施を用意できない等の事情がある場合は、あらかじめお布施についてお寺側へ相談しておくといいでしょう。

 

お布施に関してわからないことがあれば、近くの葬儀店や葬儀会場に話を聞いておくことをお勧めします。葬儀の準備は急にはじまります。葬儀の準備をしなければならない段階で慌てないよう、特にお布施や葬儀費用などの金銭的な疑問はクリアにしておきましょう。